エンジンPIDの探索に失敗して起動できない

[y-chan]

不具合の内容

題のとおりです。
PIDの探索コマンドの実行に失敗しているみたいです。

voicevox/src/background/portManager.ts

Lines 124 to 126 in 9990a19

	const stdout = execFileSync(exec.cmd, exec.args, {
	shell: true,
	}).toString();

何回か試していると、Error: spawnSync /bin/sh ENOBUFSというエラーが発生しているみたいです。

execFileSyncが適切にエラーハンドリングされていないために発生しているという点と、execFileSyncはバッファサイズに制限があるためにこのようなエラーが発生するようで、spwanSyncを利用することで回避できるようです。(そもそもプロセスIDしか返してこないはずがバッファオーバーフローしているのと、空文字列を返してきているはずなのにこのエラーが出ているという点において色々おかしいのですが...)

https://stackoverflow.com/questions/63796633/spawnsync-bin-sh-enobufs
https://neos21.net/blog/2019/10/18-01.html#child_processspawnsync

ちなみに、どうやら単体でこのコマンドを実行し、プロセスが存在しなかった場合はエラーを返すようです。(左端にバツ印がついている)

再現手順

Windows以外(私はMacで発生しました、lsofの仕様が一緒であればlinuxでも発生するはず)で最新mainブランチにおいてnpm run electron:serveする

期待動作

問題なく起動する

VOICEVOXのバージョン

main

OSの種類/ディストリ/バージョン

• Windows
• macOS
• Linux

[Hiroshiba]

ポートが塞がれていたときに別のポートを探索する部分ですね！

• 50021番ポートが空いていなければ、他の空いてるポートで起動してユーザーに通知する #1252

spwanSyncを利用することで回避できる

なるほどです、回避できるなら回避したいところですね･･･！

[madosuki]

このバグの根本的な原因は #1267 (comment) のやつだと思います。

どうやらElectronは自身にバンドルしているNode.JSを使用するようで、Electron 20.3.12内のv16.15が使われてしまいこのバグが発生してしまうようです。

それはそれとしてlsofの結果が空だと例外が発生するのでエラーハンドリングは必要のようです。

[Hiroshiba]

@madosuki さんありがとうございます！！

なかなか奥が深いですね……。
新しいelectronだとnodeのバージョン上がってたりしないかな…。

空の時のエラーは、とりあえずwarnにログ出しつつfixmeコメント書くとかで良さそうですかねぇ。

[madosuki]

https://releases.electronjs.org/
23以降なら修正が反映されているバージョンを使っているようなのでどれかにするのが良さそう。

[Hiroshiba]

なるほどです！
21と22のバージョンアップは問題ないという感じでした

• electronのバージョンをどこまで更新するか #1227

23はwindows 8の切り捨てになるとのこと。まあ･･･良いかな！
目指せ23アプデかなと思いました！

[sabonerune]

普通は起こらないと思いますがWindowsでも極端に大量(15000ポート程度で発生)のポートを使用している場合にexecFileSyncの出力がオーバーフローする場合があると念のため報告します。